妊婦さんへ
妊娠・出産をきっかけに痔が悪くなる?
妊娠中は便の調子が悪くなりやすい
妊娠・出産をきっかけに痔の症状が現れる場合があります。
妊娠中は便の調子が悪くなりやすいからで、例えば便秘になって排便時間が長くなったり、強くいきんだりして肛門に負担がかかり、いぼ痔(痔核:内痔核)ができたりすることがあるのです。
赤ちゃんがいると血液の返りが悪くなる
加えて、お腹の中に赤ちゃんがいると血液の返りが悪くなることが要因として挙げられ、元々内痔核があると妊娠を機に腫れや痛みがひどくなることがあります。
さらに出産の時に強くいきむことになるので、それで内痔核の状態が悪くなって出産後に症状が悪化してしまう場合があります。
妊娠中・出産後に痔は治せる?
痔の手術はいつでも受けられます
妊娠中であっても、出産後すぐであっても基本的に痔の手術は受けられます。
「妊娠中は痔の手術が受けられない」
「出産後はしばらく治療が受けられない」
そんなことはないのです。
ただし、妊娠中のジオンは禁忌となっていますので、それ以外の方法、根治手術やパオスクレーという痔核硬化療法などの中から治療方法を選択することになります。
妊娠3~9ヶ月くらいなら手術可能
妊娠中でも妊娠3~9ヶ月くらいなら痔核の根治手術を受けていただくことができます。
ただし、強い痛みや我慢できないほどの痛みがないようでしたら、万が一のことを考えて出産後に受けていただく方がベターかもしれません。
ただ、どうしても痛くて我慢できないような場合には、そのまま我慢し続けることの方が体やお腹の中の赤ちゃんにとって良くありませんので、妊娠中であっても手術を検討した方が良いでしょう。
出産後すぐに当院で手術を受けられたケースも
出産後は問題なく通常通りに手術は受けていただけます。
出産後、痔の状態がかなり悪くなって産婦人科からすぐに当院へ送られてきて、そのまま手術を受けてまたすぐに産婦人科に戻られたというケースもあります。
妊娠中の入院生活は?
他の患者様とお変わりなく過ごせます
京都市上京区の渡邉医院では痔の手術を受けられる場合、基本的には1泊2日程度の入院をおすすめしていますが、妊婦様であっても他の患者様とお変わりなくお過ごしいただけます。
もちろん、手術方法も変わりません。
町屋造りの温かみのある入院設備
当院には、木造和風・町屋造りの温かみが感じられる19床の入院設備があり、患者様からは「自宅よりものんびりできる」「久しぶりに羽が伸ばせた」とご好評いただいています。
当院が入院手術をおすすめする理由は、その方が手術後の体や傷の回復に良いと考えるからです。
日帰り手術だと、家に戻られてから患者様にやっていただかなくていけないことがたくさんありますし、翌日また診察を受けにきていただかなくてはならず、かえって手間だと思います。
もちろん、患者様の状態や家庭環境によっては日帰り手術を行う場合もありますが、もし入院して差し支えないということでしたら、お食事もこちらでご用意しますのでのんびりお過ごしいただければと思います。
出産後の痔の手術・入院生活は?
出産後、手術するならお子様が小さいうちに
当院の入院設備へは赤ちゃんと一緒に入院していただけますが、お子様が大きくなると面倒をみなくてはいけなくなり、なかなかそれも難しくなると思いますので、もし、出産後に痔の手術を受けられるということでしたら、お子様が小さいうちに受けられることをおすすめします。
赤ちゃんと一緒に町屋造りの温かい雰囲気に包まれながら、のんびりとお過ごしになられてみてはいかがでしょうか?